解決事例

【少年事件】傷害事件で保護観察処分にとどめた事案

2018年03月6日

【事案】

 未成年の息子が同年代の少年に因縁をつけて絡んで大怪我を負わせてしまった。

 主犯格は別の少年だが,一緒にやってしまった以上は大怪我を負わせた責任を息子も取らないといけないのか。

 息子は覚えていないと言っているが,目撃者がいたため,逮捕されて鑑別所に送られてしまった。

 

【弁護士の対応】

 鑑別所に面会に行き,まずは少年から詳しく事情を聞きました。

 少年は覚えていないとか,ケンカは悪いことじゃない,因縁をつけてくるほうが悪いと言っておりました。

 しかし,何度か面会を重ねていくと,表向きは強がっているものの,実は反省をしており,怪我の治療費も働いて返したいと考えていることがわかりました。

 そこで,少年の反省の態度が裁判官にも伝わるように一緒に考え,また周囲の人が少年の更生のために支援する意思があること示す証拠を揃えて審判に臨みました。

 その結果,少年の反省の態度や,周囲の支援環境が整っていることが認められ,少年院に行くことなく自宅に戻ることができました。

 

【担当弁護士のコメント】

 少年事件では,犯罪事実の重大性以上に,本人の反省態度,更生の意欲,更生に向けた周りの支援の有無等が問題になります。

 それはつまり,犯罪が軽微であっても,本人の態度如何では少年院送致になったり,犯罪が重大であっても,保護観察になることがある,ということです。ですから,弁護士が付添人として,少年と向き合い,少年の内省を促すことがとても重要です。

 未成年の少年は本心では「悪いことをした」と思っていても,ご家族や友人に対しては強がって「俺は悪くない」と主張することが多いものです。

 そのため,第三者の弁護士が少年と面会をする意義は大きいのです。鑑別所での面会は家族であっても短時間しか許されませんが,弁護士であれば長時間じっくりと少年と話をすることができます。

 もちろん,初めて会う弁護士に対して最初から心を開く少年などほとんどいません。何度も少年と面会をして打ち解ける必要があります。そのうえで,少年が今後更生していくためにはどうしたらいいかということを弁護士がそれぞれの少年の性格に合わせ,少年と一緒に考えていきます。

 また,ご両親が子供のために弁護士を依頼することで,今後の少年の更生をご両親が願っていることを裁判所に対してアピールする効果もあります。

 お子様が事件を起こしてしまった場合は,まずは弁護士に相談することをおすすめします